現存しているシャトーは1851年にラウール・ド・ピション・ロングヴィルにより建設され、1933年から1988年までブーテイエ家によって所有されていました。
フランスの保険会社アクサ・ミレジム社に買収され、ジャン・ミシェル・カーズの指揮の下で完全に復興しました。
彼はシャトー・ピション・ロングヴィル・バロンのオーナーになった途端に、ブドウの植え替えを行うことにより面積を倍に広げました。
畑の大部分が、第一級格付けシャトー・ラトゥールの畑に隣接しており、高品質のワインが出来て当然の立地条件といえるシャトーです。
同社は積極的にシャトーの修復、醸造設備の入れ替えなどを行いました。その結果として、シャトー・ピション・ロングヴィル・バロンは、現在では誉れ高い2級の地位にふさわしいものとなっています。
- ピション・ロングヴィル・バロンは、街道を挟んでピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドと並んでいます。
実は元々ピション・バロンとピション・ラランドは一つのシャトーでした。
当時の当主であったバロン・ジョセフ・ドゥ・ロングヴィル氏は5人の子供達にシャトーを分割。
姉妹たち、男兄弟たちがそれぞれ相続したのが現在の二つのシャトーとなり、バロン(男爵)とコンテス(伯爵夫人)の名が付けられました。
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格付け第2級セカンド
凝縮した果実味が広がる
フルボディかつ骨太な骨格を持つ
エネルギッシュなスタイル
LES GRIFFONS
DE PICHON BARON
レ グリフォン ド ピション バロン
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格付け第2級セカンド
凝縮した果実味が広がる
フルボディかつ骨太な骨格を持つ
エネルギッシュなスタイル
LES GRIFFONS
DE PICHON BARON
レ グリフォン ド ピション バロン
シャトー・ラトゥールに隣接する絶好の立地を誇り、格付け1級シャトーに引けを取らない品質を誇るシャトー・ピション・ロングヴィル・バロンが造るセカンドワイン。
レ・グリフォン・ド・ピション・バロンは、ファーストワインと同じ畑で収穫した樹齢平均30~35年のブドウを使用し、フレンチオーク樽(新樽60%)を使用して18ヶ月の熟成を経て瓶詰めされます。
新樽比率や熟成期間ともに、ファーストに近付けた贅沢な造りが特徴で、しっかりとしたフルボディかつ骨太な骨格をもつエネルギッシュなスタイルに仕上がっています。
モレロチェリーやイチゴなどの新鮮な赤い果実の香りに、マイルドなスパイスの繊細なニュアンスが漂います。
味わいはビロードのようにまろやかで、エレガントかつ肉厚な印象。ジューシーながらもしなやかで洗練されたタンニンが見事に調和します。
すぐに楽しむことも出来ますが、さらに20年以上の熟成のポテンシャルを秘めた秀逸なワインです。
■ワインアドヴォケイト/89-91点獲得(VT2017)